パンソリ
朝鮮の伝統民族芸能の一つがパンソリです。18世紀頃から庶民の娯楽として各地で祭りの時などに演奏され、19世紀頃、特に現地で人気を迎えた音楽です。この芸能は、2003年、ユネスコの世界無形遺産に登録された口承文化です。
ストーリー性のある歌詞を1人が歌い、それに合わせて“プク”と呼ばれる太鼓を叩いて演奏されます。歌い手は扇子を手にしていて、気持ちを表現する場面や、シーンが切り替わる時に使われます。太鼓奏者は太鼓を叩くのと同時に、チュイセムと呼ばれるかけ声をかけることもあります。太鼓を叩くリズムも独自のものがあり、ストーリー内容に合わせてリズムを変えています。
ストーリー内容は、ラブストーリーや風刺がほとんどです。なかには演奏時間が8時間にもなる「春香歌」というパンソリもあります。この春香歌は、「春香伝」として小説にもなっています。韓国では現在もこのストーリーの人気が高く、何度も映画化されています。うち一つはカンヌ国際映画祭でノミネートされました。
テレビドラマも放映され、現代に舞台を置いた学園ラブコメディなどが人気となりました。
日本でも、「全州土版烈女春香守節歌」を底本として小説版が岩波文庫から刊行されています。東洋文庫も申在孝がパンソリを筆録した「春香歌」が刊行されています。
CLAMPによって、「新・春香伝」という漫画にもなっています。
全部で12の曲目がありましたが、現在も継承されているものは5つだけになっています。